70歳以上の方と、そのご家族へ
すすめられて迷っている方へ。結論を先に書きます。
そのあとに、そう言える理由と、確かめ方をご説明します。
読むだけのページです。申し込みも登録もありません。
理由は2つです。どちらも、がん保険の側ではなく制度の側にあります。
ただし「入ってはいけない」という意味ではありません。ご自分にとって必要かどうかを、下の2つで確かめてください。そのうえで納得して入るのは、まったく問題のないことです。
急がせる相手がいるなら、その場では決めないでください。がんは急に増えたりしませんし、条件が今日だけ良くなることもありません。
理由 1
生涯でがんになる方
61.1% 男性
同じく
50.1% 女性
国立がん研究センターの統計です。2人に1人以上がなります。
保険は「めったに起きないけれど、起きたら自分では払えない」ことに備える道具です。よく起きることに保険をかけると、その分だけ保険料が高くなります。保険会社が意地悪をしているのではなく、大勢に支払う前提だから、そうならざるを得ません。
理由 2
70歳を過ぎると、医療費の窓口負担は原則1割から2割です(75歳以上は原則1割、収入が多い方は2割か3割)。現役世代の3割より、はじめから軽くなっています。
そのうえに高額療養費制度があり、1か月に払う額に上限が決まっています。さらに70歳以上には「外来特例」という、現役世代にはない上乗せの保護があり、通院だけの月の上限は別枠でさらに低く設定されています。
つまり、「がんはいくらかかるか分からない」というのは、保険のきく治療については当てはまりません。上限が決まっているからです。
金額をここに書かない理由上限額はご自身の収入の区分で変わり、2026年8月に改定されたばかりです。ここに数字を書くと、読んだ方の区分と合わないことがあります。ご自身の上限額は、保険証に書かれている加入先(市区町村の後期高齢者医療、健康保険組合など)に電話で聞くのが一番確実です。「私の高額療養費の限度額はいくらですか」で通じます。
これが、がん保険の代わりに一番効きます。しかも無料です。
窓口でマイナ保険証を出すと、支払いがはじめから上限額までに抑えられます。いったん大きな額を立て替えて、あとから返してもらう手間が要りません。お持ちでない場合は、加入先に「限度額適用認定証」を申請しておくと同じことができます。
入ってすぐは、出ますか
がん保険は契約から90日ほどは給付されないのが普通です。心配になって急いで入っても、その期間は対象になりません。
上皮内がんでも、同じ額が出ますか
同じ額の商品、半分になる商品、出ない商品があります。「診断一時金100万円」という同じ表記の中に、この差が隠れています。
2回目は、どういう条件で出ますか
前の受け取りから1年か2年待つ決まりがあり、さらに「入院または通院したとき」という条件が付く商品もあります。「何回でも出ます」の中身はここです。
入院しないと出ませんか
いまのがん治療は通院が中心になりました。入院した日数で支払う古い形の商品だと、実際の治療で受け取れないことがあります。
先進医療特約は、何に使えますか
「重粒子線治療に300万円」と説明されることがあります。ただし健康保険が使えるようになった治療は、先進医療ではなくなるので、この特約の対象から外れます。よく効いて広まった治療ほど、対象から抜けていきます。
がんと診断されたときに、まとまったお金が一度に出る形です。使いみちが決められていないので、通院の交通費、差額ベッド代、ご家族の負担など、健康保険がきかない部分に回せます。
治療費そのものには上限があるので、300万円のような大きな額は要りません。同じ役目は預金でも果たせます。まとまった預金があるなら、そちらのほうが、がん以外のことにも使える分だけ優れています。
制作:株式会社オールフェスタ(保険の販売はしていません)
がんになる確率は国立がん研究センターの統計(2023年データ)、制度は健康保険の高額療養費制度によります。制度は改定されますので、ご自身の上限額は加入先にご確認ください。